忙しくて身動きが取れなくなっている先生方、思い切って「やめる」選択をしてみませんか?

やめることで

仕事に時間と集中力を注げるようになり、大事な仕事の質が上がる

自分の価値観に沿った働き方ができ、毎日が充実する

周りの目を気にしない自分に成長でき、自信がつく

 

 学校の先生は本当に仕事が多いです。授業、校務分掌、部活動、学級経営、生徒指導、保護者対応、会議、研修、行事、提出書類などなど。挙げればキリがないほどです。さらに、学校という職場は「これまでやってきたから」「みんながやっているから」という理由で続いている仕事や活動がたくさんあると感じます。誰のため、何のためにやっているのかがよくわからないまま続けている業務はありませんか?そんな仕事に時間と労力を奪われて、本当に大切にしたい仕事や子どもたちに向き合う時間が足りなくなっていませんか?私はそんな先生方に「やめる」ことを提案したいです。

 「やめる」と決めるのは勇気がいります。周りの目が気になります。「あの先生はやる気がない」「協調性がない」と思われるのではないか、と不安になるかもしれません。しかし、周りの目を気にして自分の人生の時間を差し出し続けていいのでしょうか?成果の低い仕事や形だけの活動を続けた結果、自分の心と体が疲弊し、家族との時間を失い、本当に大切にしたい子どもたちへの指導の質が下がってしまっては本末転倒です。思い切ってやめてみると、多くの場合なんとかなります。そして、やめたことで生まれた時間と心の余白を、本当に価値のあることに使えるようになります。

 以前の私は、「やめる」という選択肢を持っていませんでした。頼まれた仕事はすべて引き受けていましたし、前任者がやっていた仕事は当然のように続けていました。例えば、毎週のように作成していた学級通信。保護者とのつながりのためと思って頑張って作っていましたが、正直なところ自己満足の部分が大きかったです。作成には毎週何時間もかかり、その時間は他の仕事を圧迫していました。部活動でも、土日はほぼ毎週活動がありました。生徒のため、と思ってやっていましたが、自分の家族との時間はほとんどありませんでした。また、宿題を毎日出してチェックすることも当たり前にしていました。学年の先生方と足並みを揃えるため、そして保護者からの期待に応えるためという理由でした。周りに合わせることばかり考えていて、自分の頭で「これは本当に必要か?」と考えることがなかったように思います。その結果、残業は月160時間を超え、体も心もボロボロでした。

 転機は、育児休業とコロナ禍で時間的な余裕ができたことでした。自分の仕事を一つ一つ見直す時間が持てました。「この仕事は本当に子どもの成長につながっているか?」「この活動は自分の価値観に合っているか?」と問い直していきました。すると、やめても問題ない仕事がたくさんあることに気づきました。学級通信は年度はじめと終わりだけにしました。それでも保護者との関係に問題はありませんでした。宿題はほとんど出さないようにしました。最初は不安でしたが、子どもたちの学力に大きな影響はなく、むしろ自分で考えて学ぶ子が増えたように感じます。部活動も顧問の先生方と相談して、休養日をきちんと設けるようにしました。職場で勧められる飲み会や研修も、自分にとって価値があるかを考えて断るようになりました。最初は「協調性がない先生」と思われるのではと不安もありましたが、実際には何も起きませんでした。むしろ、やめたことで生まれた時間で大切な仕事に集中できるようになり、仕事の質が上がり、周りからの信頼も以前より増したように感じます。

 やめるときのコツは、小さなことから始めることだと思います。いきなり大きな業務をやめるのはハードルが高いので、まずは「なんとなく続けているけど、本当はいらないのでは?」と感じているものから手放してみてください。例えば、惰性で参加している会議での発言、形だけの掲示物の更新、あまり読まれていない通信、効果の薄い指導方法など。一つやめてみると、「意外と大丈夫だ」と実感できます。その感覚が次の「やめる」決断につながっていきます。

 また、やめるときに「なぜやめるのか」を自分の中で言語化しておくことが大切です。「忙しいから」ではなく、「この時間を〇〇に使うため」「自分の価値観に合わないから」という前向きな理由があると、周りに説明するときにも迷いがなくなります。もし誰かに理由を聞かれたら、堂々と伝えればいいと思います。自分の人生の時間を自分で選んでいるだけなので、後ろめたく思う必要はまったくありません。

 

 周りの目を気にして続けている仕事や活動はありませんか?その仕事や活動は、本当に子どもの成長やあなたの人生の充実につながっていますか?もしそうでないと感じるものがあれば、思い切ってやめてみませんか?やめることで生まれる余白が、あなたの仕事の質を上げ、人生をより豊かにしてくれるはずです。まずは一つ、小さな「やめる」から始めてみませんか?

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